LEDビジョンとは?特徴や設置するうえで確認したい注意点などわかりやすく解説

2020.09.29

LEDビジョン(デジタルサイネージ)とは、発光ダイオードを組み込んだ電子看板の一種です。この記事では、LEDビジョンの設置を検討している人に向けて、メリット・デメリットや用途例を解説します。LEDビジョンの特性を活かして有効活用するために、ぜひ参考にしてください。

目次

LEDビジョンとは?

電子看板のひとつであり、一般的に街中やショッピングモールなどの目立つ場所に設置されているLED表示機を指します。LEDを組み込むことで全体を明るく照らし出すため、遠くからの視認性も高い点が特徴的です。なお、LEDビジョンは、デジタルサイネージのひとつのため、そのままデジタルサイネージと呼ばれている場合もあります。

そもそもLEDとは何か

LEDは「Light Emitting Diode」の略です。そのまま日本語に言い換えると「光を放つダイオード」となり、日本では「発光ダイオード」ともよばれています。ダイオードとは、ひとつの方向へ電気を流すための部品です。LEDはダイオードの一種であり、さらに一定の仕組みを組み込むことで光を放ちます。

液晶ディスプレイとの違い

液晶ディスプレイはバックライトにより液晶を照らしているにすぎず、液晶そのものが光っているわけではありません。一方、LEDビジョンはLEDそのものが発光しています。また、液晶ディスプレイで大型のものを構成する場合、マルチ画面(液晶モニター同士による組合せ)にて画面を構築することになり、その場合、液晶モニター同士の繋ぎ目(ベゼル)が目立ち画面上の線が気になります。LEDビジョンの場合は、パネルを組み合わせて構成しているため、繋ぎ目を気にせず画面を構築出来ます。

電飾看板との違い

電飾看板のなかにも、蛍光灯を使用しているものとLEDを使用しているものがあります。それに対して、LEDビジョンはLEDディスプレイを組み込んでいる点が特徴的です。LEDビジョンのほうが初期費用は高いものの、電気代は蛍光灯を使用した電飾掲示板よりも安く抑えられます。

LEDビジョンの仕組み

ここでは、LEDビジョンが発行する仕組みについて解説します。

発光する仕組み

LEDビジョンでは、LEDそのものが発光します。ただし、ダイオードが単体で光るわけではないため、LED素子は電極につながれています。樹脂で封をしたものが「LEDパッケージ」です。pn接合によってp型とn型の半導体を組み合わせ、電圧をかけてエネルギーを伝える仕組みになっています。電子がホールにぶつかる際のエネルギーを活用し、発光させています。

画面サイズと解像度

LEDビジョンの場合、組み込まれているそれぞれのLEDの距離(ピッチ)と数により解像度が調整されています。そのため、LEDの数が多くてピッチが小さいほど、画質が高まります。ただし、視認距離によっても適切なピッチは変わるため、設置する箇所にあわせて選ぶことが大切です。

LEDビジョンのメリット

LEDビジョンにはさまざまなメリットがあります。メリットについて以下でくわしく解説します。

圧倒的に明るい輝度の高さ

LEDビジョンは、他の仕組みによる電子看板と比較しても圧倒的な明るさを誇っています。高輝度を実現しているのは、LEDそのものが光るためです。輝度が低いと昼間は見えにくくなりますが、LEDビジョンなら昼夜を問わず常に目立たせることが可能です。

安価なランニングコスト

LEDビジョンは明るく光りますが、消費電力は低めです。そのため、長く点灯させていても電気代を安く抑えられます。また、耐久性にも優れており、長期に渡って使用し続けることが可能です。メンテナンスにかかる手間や費用を少なく抑えられるため、長い目で見るとコスト面でも優れています。

自由度の高いレイアウトやサイズでの使用が可能

カービングビジョン

LEDビジョンのパネルを複数組み合わせれば、自由な大きさで利用できます。レイアウトも自由に決められるため、使い方も幅広いです。また、平面だけでなく、カーブさせても使用できるため利便性も高いでしょう。LEDビジョンは防水性や防塵性にも優れており、屋内外を問わず、さまざまな環境に設置できます。

LEDビジョンを導入するうえでのデメリット

LEDビジョンを導入するうえではデメリットとなることもあります。以下でくわしく解説します。

導入コストが高額になる可能性がある

LEDビジョンは導入にかかる費用が高めです。高画質を希望するとLEDの数は多くなるため、さらに高額になる可能性があります。ただし、LEDビジョンは使用電力のランニングコストが低いため、長期的な目線で検討することも大切です。なお、価格の高さがハードルになっている場合は、リースで導入するのもひとつの方法です。

当社では、一括でのご購入以外にリース(リース会社のご紹介)やメーカーリース(長期レンタル)、割賦での販売を取り扱っております。
詳細については、お問い合わせください。

高温・海が近い環境下での設置は注意が必要です

LEDビジョンに直射日光があたり、空調環境がよくない場所では、熱がこもり、高温により製品の故障リスクが高くなるため、空調や排熱対策をすることをお勧めいたします。
また、海の近い設置環境では、塩害対策を行わないと製品寿命が著しく短くなるため、海が近い場所では必ず塩害対策をすることを推奨しております。

LEDビジョンを設置するうえで確認したい視認距離とピクセルの関係性

LEDビジョンを設置するときは視認距離を確認する必要があります。ここでは、ピクセルとの関係とともに解説します。

ドットピッチとは?

LEDビジョン上に配置されているLED同士の距離をドットピッチといいます。LEDビジョンの画質はドットピッチによって変化し、ドットピッチが小さいほど高解像度となります。

ビジョンの「見え方」を左右する視認距離

視認距離とは、LEDビジョンとそれを見る人の距離です。LEDビジョンはLEDの配列によって画面を表示しているため、視認距離によって見え方も変化します。よって、ドットピッチを決めるときは、どの程度の視認距離なのかを考慮する必要があります。

LEDビジョンのドットピッチを求める計算式
【ドットピッチ(mm)=LEDビジョンまでの最低適正視認距離(m)÷1.16】

視認距離によって変わるLEDビジョンのピッチ数の選び方

LED同士の距離が短ければ高画質になりますが、視認距離によっては必ずしも高画質を目指す必要はありません。なぜなら、視認距離がある程度あるなら、無理にピッチを短くしなくても十分きれいな映像を表示できるからです。視認距離に応じて適切なピッチ数になるよう調整しましょう。

視認距離 ドットピッチ
30m 25mm
10m 8mm
5m 4mm

LEDビジョンを設置するうえでおさえておきたい注意点

ここでは、LEDビジョンを設置するときに注意したいポイントについて解説します。

設置するうえでの法的規制

LEDビジョンを屋外に設置する場合、主に屋外広告物条例と景観条例を確認する必要があります。
この2つの条例は自治体ごとに定められており自治体によって内容が異なります。多くの自治体は用途地域で規制内容を定めていますので、まずは設置検討場所の用途地域の確認から始めましょう。
また、LEDビジョンの高さが4m以上の場合は、建築基準法で工作物確認申請や構造計算書が必要になります。ただし工作物確認申請が必要な条件は設置箇所によって様々あるので要注意です。
その他、道路に突き出して設置の場合は道路占有許可の確認や建物の窓面に設置検討の場合は消防法を考慮する必要がありますので早めの確認をおすすめします。

消費電力

LEDビジョンは消費電力が低い点も大きな魅力のひとつです。LEDビジョンは輝度(明るさ)によって消費電力が変ってきますが、1日あたり16時間LEDビジョンを点灯させた場合、消費電力と電気料金の目安は屋外用SMD10mmピッチで一日あたり約3.74KW h/㎡(約97円/㎡)、室内用3.9mmピッチで約2.56KW h/㎡(約66円/㎡)になります。実際の料金はお客様がご契約の電力プランによって変りますので、ご契約の電力料金をご参照ください。

耐用年数

LEDビジョンの寿命は50,000時間とされています。一方で液晶ディスプレイは30,000時間程度が一般的です。業務用としてご使用の場合は1日16時間で計算するとLEDディスプレイが約9年、液晶ディスプレイで約5年となります。

まとめ

LEDビジョンは従来の電飾看板に比べてさまざまなメリットがあります。電気代を安く抑えつつ、表示する内容もしっかり目立たせられます。導入費用は高めですが、リース契約も可能なので現状に適した方法で取り入れるとよいでしょう。

アビックス株式会社のデジタルサイネージは業界最長の製品3年保証がついており、国内に修理体制を備えています。設置だけでなく、メンテナンスや映像制作にも対応しているので、LEDビジョンの導入をお考えならぜひご相談ください。