未来のデジタルサイネージ 体験型サイネージ

商業施設や大型ビルの壁面、電車やタクシーの車内、駅構内、コンビニやスーパーマーケットの中など、近年いたるところでデジタルサイネージが見られるようになりました。今回は普及が進みつつあるデジタルサイネージの未来について考えてみます。

もともと広告利用目的で始まったデジタルサイネージは、現在「実用的なサイネージ」としてより身近に利用が促進されています。駅などではインフォメーションボードとしての利用のほか、近隣の飲食店や観光地が調べられるようなタッチパネル式のサイネージ、店舗の前ではセールを告知する販売促進のためのサイネージなど、より実用的で便利な使い方がなされるようになりました。

このようにモノ(ハード)主体で始まったデジタルサイネージは、コト主体へと段々とシフトしていっているといえます。では、コト主体のデジタルサイネージの大きな流れの中で、近年そしてこれから注目されるものといえば? それは、「体験型サイネージ」です。

「体験型サイネージ」の事例

体験型サイネージの事例として、近年話題なものは「チームラボ」によるデジタルアート演出。東京・お台場のミュージアム「森ビルデジタルアートミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」は、オープンから3ヶ月弱で来場者数50万人を突破した、大人気のデジタルアートミュージアム。今年、米国の国際的なニュース雑誌、TIME誌の「World’s Greatest Places 2019(世界で最も素晴らしい場所 2019年度版)」にも選ばれました。

また、子供向けの体験型サイネージ、「小人が住まう黒板」では、インタラクティブな仕掛けが満載のサイネージです。黒板の中に自由に線を描くことができ、描いた線の上を小人は走り回ります。 山を描くと小人は上へ上へとのぼっていきます。 障害物となるように線を引いて小人の行く手を阻むこともできます。何度も遊びたくなるようなインタラクティブな仕掛けと世界観が作られています。

こういった体験型のサイネージは、そこに行くことでしか味わえない「体験」と、それを誰かに伝えたくなる口コミ効果も相まって、まさにSNS時代の今、非常に存在感を増してきているといえます。「場所」に制約されるサイネージですが、それを逆手にとって「そこに来るからこそ価値がある」という体験型サイネージを作り出すことができればとても強みになるはずです。

体験型サイネージのポイント

では体験型サイネージを仕掛けたいと思った場合、どう設計していったらいいのでしょうか?

それには体験型サイネージを作るための、「目的」と「ターゲットユーザー」をしっかり定めた上で、「どんな体験をデザインしたいのか」を踏まえて、主に次の3つの要素を考えながら設計していきます。

1つは、体験へ没頭させるための世界観の構築。ターゲットとなるユーザーに応じたデザイン、演出、世界観を作る必要があります。上記チームラボの例でいえば、子供向けにはかわいらしい「小人の住まう黒板」という世界観が設定されています。

2つ目に、驚きやわくわく、楽しさを設計するためのインタラクティブ性やデータ連動。

サイネージに触ったり、センサーを通じてユーザーの動きからインタラクティブな反応をサイネージに取り入れることにより、楽しんでもらえたり驚いてもらえたりと、体験を深いものにします。

最後に体験を「自分ゴト」にするための、参加型やスマホ連動など。自分の描いた魚の絵が、大画面サイネージで泳ぎ回ったり、ゲームに参加したりと、ユーザーがより積極的にサイネージとコネクトする仕掛けを作ることによって、より深い体験を作ることができます。

「どんな体験をデザインしたいのか」によって、こういった要素を取り入れて設計していきます。

気軽に取り組める体験型サイネージも

とはいえ、事例であるような大がかりな体験型サイネージは、予算や準備時間などもそれなりにかかるものです。しかし、アイディアややり方次第では、もっと気軽に始められる体験型サイネージもございます。

私たちアビックスでは、2008年頃から「体験型サイネージ」の取り組みをいろいろ重ねてきました。例えば渋谷Q-FRONTビルでの大型ビジョンを使った、SNS連動のコンテンツ、新宿アルタビジョンを使ったサッカーチームとの連動企画。キネクトで通行者の動きに応じてインタラクティブに映像が変わる仕掛けや、ジェスチャーで参加できるゲームなど。また最近では、スマートフォンで参加して、大型ビジョンに花火を打ち上げ、ゲームに参加して抽選でコンビニで引き換えられる景品が当たるなどの体験型サイネージなども行っています。

小型LEDサイネージ(DPS150)に、LINEビーコンを内蔵させ、その場に来るだけでLINEからのメッセージとミニゲーム(抽選)に参加できる仕組みなどの実証実験も行いました。こちらはサイネージを活用したスタンプラリーなどの取り組みなどにも活用できると思います。

モノ主体からコト主体のサイネージ活用へ

体験型のデジタルサイネージをご検討される際にはぜひアビックスまでご相談ください。アビックスではより気軽な体験型サイネージのご活用をご提案させていただきます。

まずはお気軽にお問い合わせください

大型LEDビジョンを用いた災害対策や機器の買取など