【導入事例】デジタルサイネージで何ができる?導入する方法は?

2019.03.01

幅広い業種や現場でデジタルサイネージは用いられるようになりました。実際に導入するからには、具体的な活用方法を知っておきたいという人は多いでしょう。自社に合ったサイネージの用途を見出せば、その魅力を効果的に引き出せます。この記事では、導入事例を通してデジタルサイネージの便利なポイントを紹介していきます。

目次

普及するデジタルサイネージ

多くの企業がデジタルサイネージを導入しています。ここでは、普及の状況を紹介していきます。

デジタルサイネージの導入企業は増えている!

三菱総合研究所が「2020年デジタルサイネージ市場規模の予測」で発表した内容によると、デジタルサイネージの需要は年々高まってきています。特に、2015~2019年の5年で市場規模は4倍以上にも膨れ上がりました。2020年には8964億円もの市場を記録すると予想されています。業種や業態を問わず、注目度は上昇し続けているといえるでしょう。

デジタルサイネージが広がっている要因

デジタルサイネージが広がりを見せる要因として、「LEDの価格が安くなったこと」が挙げられます。今までLEDビジョンと言えば、高価なものから安価なものまで多様な製品が展開されていましたが、安価なものは品質が低く、高価なものは品質が高い、とハッキリと分かれてしまっている状況でした。しかし、近年の各LEDビジョンメーカーの企業努力によって、手頃な価格でも高品質なLEDビジョンを導入できるようになり、徐々に流通に出回る量も増えてきました。交通広告(車両広告)としてデジタルサイネージが用いられているケースもよく見かけるはずです。ポスターや看板媒体ととは違い、映像素材を通じて情報を伝えることができるようになったため、より広告が表現できる内容の幅も広がり広告効果のアップも期待できます。デジタルサイネージの発展はIT分野の成長と切り離せない関係にあり、今後第5世代移動通信システム(5G)が普及すれば、デジタルサイネージの注目度も、ますます高まっていくでしょう。

デジタルサイネージで何ができるのか?

ビジネスシーンでデジタルサイネージが広まったのは、さまざまな用途で使えるからです。この段落で、その詳細を説明していきます。

宣伝広告

駅構内や繁華街の建物などには、デジタルサイネージによる広告枠が設けられています。企業や団体が、その枠を買い取ることで、それぞれのPR映像を流すスタイルが多くなっています。たとえば、渋谷のスクランブル交差点にある巨大サイネージは最たる例でしょう。商品や企業概要などを、費用を抑えて大勢にPRする手法として非常に効果的です。さらに、看板代わりに店舗がデジタルサイネージを設置するケースも増えてきました。基本的な用途は、普通の看板と大差ありません。ただし、デジタルサイネージであれば商品のイメージを具体的に訴求できるので通行人にインパクトを与えることができます。

店内でPOPがわりに

販促ツールとしてもデジタルサイネージは支持を受けています。店頭のPOPとして用いれば、商品の仕様や使い道を具体的に伝えられます。小型のサイネージは特に、雑多な店内にあってもスペースを占有しないので便利です。また、現物だけでなく新商品、店舗からのニュース、セールやキャンペーン情報を告知する際にもデジタルサイネージが使われるようになりました。製品によって機能は若干異なるものの、リアルタイムで配信内容を変更できるタイプもあります。時間帯や天候に合わせて、もっとも宣伝効果のあるコンテンツを選んで流せるのです。

総合案内や情報提供

重要な情報を迅速に広めるツールとしても、デジタルサイネージは利用されています。そうした用途では、商業施設や行政機関、駅やバス停、大病院などに普及し始めました。そして、利用案内や最新情報を来訪者に伝えています。たとえば、待合室で「あと~分で受け付けです」といった情報を流しておけば、来訪者がスタッフに確認しに来ることもありません。結果として、現場のオペレーションをスムーズにできます。そのほか、災害情報、天気予報を公共の場所で流し、注意を喚起するためにも使われています。

アート・空間演出

デジタルサイネージは空間演出の一部として、企業のエントランスや店内に飾られることもあります。また、病院の待合室に設置し、きれいな風景を流して患者さんのストレスを減らすなどの使い道もあります。イベント時にもデジタルサイネージがあれば、来場者の気分を盛り上げる映像を配信できるでしょう。その結果、通行人に注目してもらい、来店につなげることも可能です。あるいは、場所に合った映像を流すので視聴者から好印象を持たれることもあります。そして、企業や施設へのイメージアップを促し、ブランド力を高められる効果も期待できるのです。

デジタルサイネージ導入事例

どのようにデジタルサイネージを使いこなすかは企業側の工夫次第です。この段落では、デジタルサイネージの導入事例を見ていきましょう。

イギリスの酒造会社「ディアジオ」のキャンペーン

リアルタイムで視聴者が望んでいる情報を流せるのはデジタルサイネージのメリットです。イギリスの酒造メーカー、ディアジオは暑いときに飲むお酒として「Pimm’s」を開発しました。Pimm’sがもっとも需要を高めるのは、気温が上昇して人々が潤いを求めたときです。そこで、ディアジオは天候や気温をチェックし、通行人が暑さを感じ始めたタイミングで、デジタルサイネージにPimm’sの宣伝映像を流しました。そして、販売数増加につなげたのです。デジタルサイネージは配信コンテンツを切り替えるのが容易なので、状況に応じたPR活動を実現してくれます。

『餃子の王将』様

宣伝効果の高い手法として、テレビCMが挙げられます。ただし、CMを作るには莫大な時間と費用が必要となります。しかも、テレビで放映してもらうにはスポンサー料も支払わなければなりません。そこで、「餃子の王将」の一部店舗では、より効率的にCMを配信する方法としてデジタルサイネージを利用し始めました。交通量の多い店舗の壁面にLEDビジョンを備えつけ、CMを流すのです。ビジュアルのインパクトもあり、サイネージは高い宣伝効果を発揮しています。しかも、テレビCMにかけていた費用を抑えることにも成功しました。

『ダイハツ』様

自動車メーカーのダイハツは、巨大なデジタルサイネージで繰り返し自社のCMを流しています。文字情報ではなく視覚情報でPRすることにより、人々に自社製品の魅力を感じてもらえるようになりました。また、週末イベントなどでは店舗情報も配信し、集客へと誘導しています。そのほか、ダイハツでは自社関連に限らず、人々の興味に合わせたコンテンツ配信を行っています。時事や天気の情報、地元の飲食店やイベントのお知らせも配信するようになりました。幅広い情報を取り扱うことで、最終的に人々の関心をダイハツへと向けられるように仕向けている訳です。

デジタルサイネージの導入・活用のポイント

最初に「目的」をはっきりさせることです。デジタルサイネージはもちろん、コンテンツなどもバリエーションが広がっています。その中から、自社に合った製品を選んで的確なコンテンツを作成することが大事です。導入の目的が定まっていれば、製品のスペックなども絞り込みやすくなるでしょう。次に、「コンテンツの質」です。デジタルサイネージを導入するだけでは、それほど宣伝効果が高まらないことも珍しくありません。通行人や来訪者に喜ばれるコンテンツがあってこそ、サイネージは効果を発揮します。コンテンツ制作まで行う専門業者に相談すれば、宣伝効果の高い利用方法をトータルプロデュースしてもらうことができます。

そして、業者を選んだら細部にいたるまで細かく相談をしましょう。サイズからコスト、理想的な設置場所まで、専門家の意見を参考にして運用していきます。ただ、これらの条件には判断が難しいものも含まれています。深い知識とキャリアを持った業者と契約し、話を進めていくことが肝心です。