LEDビジョンとは?設置にあたってのメリットや注意点などを事例に合わせて解説します

2021.01.21

この記事では、LEDビジョンとは?について説明しながら、LEDビジョンの具体的な設置事例を紹介しています。LEDビジョンや各種デジタルサイネージの設置を検討している企業の担当者に向けて、LEDビジョンの仕組みや基礎知識だけでなく、LEDビジョンを設置するメリットや注意点なども解説しています。自社でLEDビジョンを設置する際の参考にしてください。

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目次

LEDビジョンとは

デジタルサイネージの設置に、LEDを利用する企業が増えています。デジタルサイネージとは、店頭や屋外の広告、イベントなどの演出の際、ディスプレイや表示機器を使用した電子看板や電子掲示板などの総称です。なかでも、LEDを搭載した大型のLEDディスプレイを「LEDビジョン」と呼びます。

LEDビジョンの仕組みや設置までの流れについては、後ほど基礎知識の項目で詳細を解説します。ここでは、大まかな仕組みや流れについて解説します。

LEDビジョンの仕組み

LEDビジョンは、赤・青・緑の3色の発光ダイオード(自然発光素子)で構成されています。3色をユニット化し、均一に並べてパネルを作り、さらにタイル状に組みあわせたものが、LEDビジョンです。ディスプレイの解像度が高いほど、繊細で高画質の映像が映し出されます。

日本人の研究者によって青色LEDが発明、実用化されたため、フルカラーでの映像化に成功しました。このような背景もあり、LEDビジョンは世界的に広く普及しています。

LEDビジョン設置までの流れ

LEDビジョンの設置は、以下のような流れで導入されます。

1.事前調査
2.法的な要素を含む現地調査
3.使用する機器の仕様書を作成
4.見積作成
5.発注
6.制作
7.設置施工
8.配信テスト
9.放映後に運用開始

事前調査から運用開始までにかかる期間は、受注生産の場合で3カ月前後がひとつの目安になります。業者や使用する機器などによっても日数は異なるため、あらかじめ発注先に確認しておきましょう。

LEDビジョンと既存の大型映像機器(マルチ液晶モニター)などとの違いは?

既存の大型映像機器などに比べ、LEDビジョンの明るさはもちろん、設置する際のレイアウトやサイズの自由度は大きく異なります。マルチ液晶モニターは、バックライトによって照らされて画面が発光しています。一方、LEDビジョンはLED自体が発光するため、明るさに歴然の差があります。なお、明るさの詳細については、後述するメリットで詳しく解説します。

LEDビジョンの設置事例

LEDビジョンは、屋内外を問わず設置できるため場所を選びません。ここでは、アビックス株式会社のLEDビジョンを活用した事例を紹介します。

店内の演出のために設置

大型ショッピングモール内の飲食店では、従来、メニューボードを置いていた場所に32インチの液晶モニターを7台横に並べて設置し、動きやシズル感のある映像コンテンツを表示しています。これにより、メニューボードを定期的に交換するよりもランニングコストが抑えられ、費用対効果が高まりました。

東京駅地下街の飲食店では、55インチの液晶ディスプレイを導入しています。朝食・ランチ・お持ち帰り・夜メニューなどのカテゴリを時間帯に応じて放映内容を変更しています。運営だけでなく、メンテナンスを含む総合サポートが評価されています。

屋外・屋内イベントのために設置

Jリーグの某チームスタジアムでは、従来のゴール裏に設置される固定看板(A看板)をピッチビジョンに置き換えデジタル化を図り、広告収益増大を実現頂きました。製品の品質管理体制、試合当日の運営サポート、製品導入後のメンテナンス体制、スポンサー広告用映像の制作、運営用配信システムを当社がワンストップサービスにて提供できる点を高く評価頂きご採用頂きました。デジタル化によって、広告収益の増大を実現しています。

Bリーグの某チームでは、2階席壁面へ従来の固定看板を設置していた場所へ、会場演出の盛り上げ及び広告収益増大を目的とし、LEDビジョンを設置頂きました。デジタルサイネージだからこそ実現できる映像による演出効果にて、今までにない選手とブースターとの一体感を感じることで、ブースターはもとより選手のモチベーションも上がる事から、質の高い試合をお見せする事が可能となり、過去最高の入場者人数を更新する事が出来ました。チーム全体の盛り上がりによりスポンサーからの注目度も上がり、広告収益増大にも繋がっています。

広告として設置

国道に面した都内のビルでは、壁面に8m×4mサイズのサイバービジョン(屋外LEDビジョン)を上下に2面設置しました。上面はブランドロゴの静止画を映し、下面では広告動画を放映するなど、多様な運用方法を実現し、ユニークな構成に多くの注目を集めています。

東北地方の商店街では、アーケード内に4.8m×3.2mサイズのサイバービジョン(屋外LEDビジョン)を設置しています。市内の観光案内や商店街の情報発信に活用されており、市民に親しまれる新しいランドマークになりました。

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LEDビジョンのメリット

屋内外の広告には、いくつかの手段がありますが、LEDビジョンを導入した場合、さまざまなメリットが得られます。

他の手段と比べて、特に明るい

LEDビジョンは、従来の大型映像機器と比べて、一目見てわかるほど明るく鮮明な映像を映し出せます。明るさの理由は、先述したとおり、LEDビジョンそのものが発光するためです。また、従来では明るい場所での画像演出が難しいとされてきましたが、LEDビジョンであれば屋内外のどんな明るい場所でも設置できます。

レイアウトやサイズが自由

LEDビジョンは、パネルをタイル状に組み合わせているため、設置サイズを自由に選べます。たとえば、大阪の御堂筋線梅田駅の地下に設置されたLEDモニターのサイズは40m×4mで、ギネス世界記録に認定されています(2021年1月現在)。

LEDビジョンのパネルは薄いため、従来の長方形だけでなく、球形・らせん・カーブなどの形状で設置できます。小さな空間から広域の屋外まで幅広いレイアウトが可能です。

環境を選ばない

LEDビジョンは、防水・防塵化されている製品も多く、屋外に設置したい場合に適しています。自ら発光する特性があるため、ネオン街のような明るい場所でも、ほかの表示機器の光にも負けず鮮明な画像を映し出します。なかには、塩水にも強い処理を施した製品もあり、海水浴場などのイベント時の活用にも便利です。

消費電力が少なく、耐用年数が長い

LED照明をはじめとするLEDを使用した製品は、消費電力が少なく、省エネルギーとして広く知られており、その特徴はLEDビジョンにも当てはまります。また、耐久性にも優れているため、耐用年数が長い傾向にあります。消費電力が少ないうえに耐用年数も長いため、費用対効果も期待できるでしょう。

高リフレッシュレート

LEDビジョンは、なめらかな映像を映し出します。映像のなめらかさの理由は、リフレッシュレート(垂直走査周波数)の数値が高いためです。一般的に、リフレッシュレートの数値が高いほど、動きが活発な映像にも対応できると言われています。

ランニングコストが安い

LEDビジョンは、破損した箇所があっても部分的に交換できるため、メンテナンス費用の削減が可能です。上述したように、あらゆる環境下に設置できる耐久性の高さや製品寿命の長さに加え、メンテナンス費用も低コストで済むため、ランニングコストを安く抑えられます。とくに、表示時間が長く交換頻度が高い業務用ディスプレイでは、費用対効果が高いでしょう。

LEDビジョンに関する基礎知識

LEDビジョンの概要を解説してきましたが、ここではさらに詳しく説明します。

LED(発光ダイオード)とは

「エル・イー・ディー」の略称で知られるLED(発光ダイオード)は、「Light(光)」「Emitting(放出する)」「Diode(ダイオード:半導体)」の頭文字に由来する半導体発光素子です。半導体材料の使い分けによって、紫外・可視・赤外域のさまざまな波長の光を発光します。LEDを使用した製品には、LED照明をはじめ、携帯電話のバックライトや懐中電灯、信号機、屋外用ディスプレイなどがあり、多方面で活用されています。

解像度とピクセル、ピクセルピッチとは

LEDビジョンを知るうえで、ピクセルやピクセルピッチの理解が欠かせません。ピクセルとは、デジタル画像における最小単位を表す言葉です。ピクセルが大きいほど解像度が高く、より高精度な画像の表示を可能にします。

ピクセルピッチとは、1ピクセル内のLEDとLEDの距離を表す用語です。同じ面積のLEDビジョンでも、ピッチが小さいほど解像度は高く、より高精度の画像を表示できます。ただし、その分価格が高くなる傾向にあります。

適正視認距離の計算方法

LEDビジョンは、大きさだけでなく画素ピッチの細かさで金額が変わるため、価格の目安を出すには適正視認距離の計算が必要です。
適正視認距離とは、映像をみる人にとって最適な距離を指します。

視認距離とはターゲット(見てもらいたい方)にする人からLEDビジョンまでの距離のことを言い、視認距離によって適正なドットピッチを算出することができます。

LEDビジョンのドットピッチを求める計算式
【ドットピッチ(mm)=LEDビジョンまでの最低適正視認距離(m)÷1.16】

視認距離 ドットピッチ
30m 25mm
10m 8mm
5m 4mm

輝度(明るさ)とは

LEDビジョンの明るさを示す言葉に「輝度」があります。輝度とは、光源の光の強さを示す単位です。一般的に、輝度が高いほど光源の光が強くなり、明るさが増すと言われています。液晶ディスプレイなどと比べても、LEDビジョンは輝度が高く、照明が多い屋外に設置したい場合にもおすすめです。

視野角とは

LEDビジョンの性能を示す指標の1つに「視野角」があります。視野角とは、画面に映し出された画像がしっかりと見える角度の広さのことです。視野角には、上下方向の角度の広さを表す「垂直視野角」と、左右の角度の広さを示す「水平視野角」の2種類があります。LEDビジョンの視野角は、通常の液晶ディスプレイの垂直・水平のどちらよりも広いです。

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LEDビジョンの設置の際に知っておきたいこと

実際に、LEDビジョンを導入する場合、あらかじめ押さえておきたいポイントがあります。

設置費用はどれくらいかかるか

LEDビジョンのサイズや種類にもよりますが、LEDビジョンの設置には数百万円単位の設置費用がかかるケースが多いです。内訳は、LEDビジョンの価格はもちろん、調査費用や作業費などが含まれます。

設置までにかかる期間はどれくらいか

製品の組み合わせや施工内容によって、LEDビジョンの設置にかかる期間は変わるため、依頼先への問い合わせが必要です。設置までの流れについては、上述した「LEDビジョン設置までの流れ」の項目を参照してください。

消費電力(電気代)はどれくらいか

LEDビジョンの消費電力は、サイズや輝度(明るさ)によって消費電力が変ってきます。およそ1日16時間点灯させた場合、消費電力と電気料金の目安は屋外用SMD10mmピッチで一日あたり約3.74KW h/㎡(約97円/㎡)、室内用3.9mmピッチで約2.56KW h/㎡(約66円/㎡)となります。
実際の料金はお客様がご契約の電力プランによって変りますので、ご契約されている電力料金をご参照ください。

重量はどれくらいか

LEDビジョンの種類によって異なりますが、目安として屋外用SMD10mmピッチで1㎡あたり約37kg/㎡、室内用3.9mmピッチで約28kg/㎡、透過型7.82mmピッチで約15kg/㎡程度となります。室内用3.9mmピッチの製品で100インチ相当の大きさですと、約77kg程度となる計算になります。

LEDビジョンを設置するにあたっての注意点

LEDビジョンにはさまざまなメリットがある反面、設置にあたって注意すべきことがあります。

設置する際の法的規制に注意

屋外LEDビジョンを設置する際は各地域の行政が定めている条例に則って設置検討が必要となります。そのため屋外LEDビジョン設置検討の際は設置目的や設置ロケーションと共に条例を踏まえて画面サイズ等の仕様を決めていく必要があります。
アビックスでは条例の確認及び関係各所との協議・申請手続きまで対応しておりますのでご安心ください。

屋外LEDビジョン設置検討にあたり知っておくべき法令知識

初期費用がかかる

LEDビジョンの導入には、費用がかかります。ただし、消費電力の安さや耐用年数の長さ、メンテナンスのしやすさなどのメリットもあるため、両面をあわせて判断しましょう。初期費用を安く抑える方法として、リースという手段もあります。

まとめ

LEDビジョンは、サイズやレイアウトの自由度が高く、高精度の画像・映像を表示します。使用シーンは、屋内外の広告やイベントの演出など、さまざまな用途で活用できます。LEDビジョンの設置には、事前調査や現地調査、制作、施工など、いくつものプロセスを経て設置されるため、スムーズに設置を行うには依頼先選びが重要です。

アビックス株式会社の「LEDビジョン・デジタルサイネージ」は、設置からメンテナンス、映像制作、運営まで、ワンストップソリューションを提供するサービスです。海外工場の生産においても、弊社スタッフが製造ラインをコントロールし、品質の維持に努めています。製品の3年保証(一部製品を除く)や国内での修理体制をご用意しています。

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