大型のLEDビジョンを導入したい!メリットや利用方法・導入の流れなど

公開日 :2019/10/10 | 最終更新日 :2023/10/29

繁華街にあるような大型のLEDビジョンはインパクトがあり、見る人の目を引きます。そのため、宣伝効果は抜群です。企業や店舗で導入したいと考えているケースも多いのではないでしょうか。この記事では、大型LEDビジョンのメリット・デメリットをはじめ、どのようなシーンで利用できるのか、導入する方法などについて紹介していきます。

目次

    LEDビジョンとはどういうものか?

    広告ツールの1つとして注目を集めているのが、LEDビジョンです。LEDビジョンと言えば色鮮やかな映像を映し出すディスプレイというイメージがありますが、そもそもどのようなものでしょうか。メリット・デメリットを踏まえて紹介していきます。

    LEDビジョンとは

    LEDとは「Light Emitting Diode」の略で、発光する半導体の一種です。LEDビジョンとは、LEDを搭載したディスプレイを指します。よく疑問に思われるのが液晶モニターとの違いです。液晶モニターの場合はバックライトで照らされることによって、ディスプライが光って見えます。それに対して、LEDビジョンの場合はそれ自体が光を放つのです。

    LEDビジョンは、看板やチラシとは違った利用の仕方ができます。たとえば、時間差で複数枚の画像を見せたり、動画を流したりすることが可能なのです。看板やチラシと比較するとLEDビジョンの価格は高額ですが、発展・普及と共に徐々に購入しやすい価格になってきています。

    LEDビジョンのメリット・デメリット

    LEDビジョンはバックライトで照らすのではなく、それ自体が光るため、非常に明るく一般的なテレビ液晶モニターの10倍以上であると言われています。そのため、昼間の明るい場所でもよく目立ち、多くの人たちの注目を集めることが可能です。さらに、LEDビジョンはパネルを組み合わせて構成するため、サイズやレイアウトを思うように設定することができます。たとえば、レイアウトは四角形だけでなくカーブ状、球形、らせん状などの形状が可能なため、さまざまな場所に設置することが可能です。

    さらに、ランニングコストが安いというメリットも見逃せません。消費電力が少なく済み、防水性・防塵性・耐久性があり寿命が長いのです。メーカーによって寿命はさまざまですが、約4~5万時間の耐久性があるとされています。1日24時間光らせたとしても約5年7カ月使用可能です。また、ディスプレイはパネルを組み合わせて構成しているため、故障の際は全体交換ではなく部分交換で済みます。そのため、修理費用も安く済むでしょう。

    ただし、LEDビジョンは安いものでも軽自動車と同程度の価格となっています。そのため、導入コストが高いというデメリットがあります。また、高熱に弱いため、設置場所には注意が必要です。夏の暑い時期に屋外で使用する程度であれば問題ありません。しかし、熱がこもるような場所は危険です。ディスプレイの表面温度が50℃を超えるような場所で長時間使用すると、故障の原因になります。

    大型LEDビジョンの利用シーン

    LEDビジョンは屋内外、さまざまなシーンで活用することができます。そこで、どのようなシーンで有効活用できるか、見ていきましょう。

    企業・店舗のアピール

    LEDビジョンを人通りのある場所に設置すれば、企業や店舗の広告ツールとして情報を発信することが可能です。商品情報を映せば、ショウウィンドウの代わりにもなります。その際、動画を活用することで、動く広告として注目を集めることができるでしょう。また、決まった内容を流すだけでなく、通信ネットワークを活用することによってリアルタイムで内容を変えることができます。そのため、ポスターなとの印刷物のように、張り替える手間もありません。

    さらに、操作のために、わざわざLEDビジョンのある場所に行かなくても、スマホやパソコンからの遠隔操作も可能です。このほか、他の企業や店舗にLEDビジョンでの配信を「広告枠」として販売すれば、利益を生み出すことも可能です。

    オフィス内での情報共有

    LEDビジョンにスピーカーをつければ、映像だけでなく音声も流すことができます。そのため、社員数が多いオフィスでは、LEDビジョンを会議室やセミナールームなどに置いて、リモート会議・イベントなどで活用することができます。明るく見やすく、リアルタイムで更新することができるため、情報共有をしやすいのがメリットです。

    また、一口にLEDビジョンと言っても、壁掛けができる薄型のものもあるため、持ち運びも簡単です。用途に合わせて選ぶとよいでしょう。さらに、操作が簡単でコンセントに差すだけで使えるものもあります。このほか、オフィスのエントランスに設置すれば、案内板にもなるでしょう。

    屋内・外のイベントや空間演出

    LEDビジョンはライブやスポーツイベントでの利用にも適しています。昼間屋外で使用したとしても圧倒的に明るいため、遠くからでもよく見えます。また、サイズやレイアウトを自由に変えることができるため、飲食店やアパレル店の空間演出にも活用することができるでしょう。迫力のある演出をするために大型のものを使用したとしてもLEDビジョンは軽い上に薄型のため、店舗内の場所を取ることはありません。このほか、大型のトラックにLEDビジョンを搭載すれば、走る宣伝カーになります。

    LEDビジョンの画質について

    LEDビジョンを選ぶ際にポイントになるのは画質です。そこで、画質についての概要を紹介します。

    知っておきたい!「DOTピッチ」とは?

    LEDビジョンは、タイル状のLEDパネルを組み合わせて構成しています。LEDの粒を「DOT」、DOT間の距離のことを「ピッチ」と言います。「DOTピッチ」とは粒と粒の間の距離のことで、間隔が狭ければ狭いほどキメ細かい映像になるのです。しかし、その分、価格は上がります。ただ、DOTピッチが広いからよくないというわけではありません。遠くから見た場合、DOTピッチが広くても気にならないからです。

    DOTピッチと視認距離

    見る人からLEDビジョンまでの距離を「視認距離」と言います。どのぐらい視認距離があるかによって、適正なDOTピッチが変わります。たとえば視認距離5mであればDOTピッチは4mmが適切ですが、30m離れた場所から見る場合にはDOTピッチは25mmでもかまいません。そのため、想定される視認距離によって適正なDOTピッチ(mm)は個々のケースに合わせて計算する必要があります。DOTピッチ(mm)は「LEDビジョンまでの最低適正視認距離(m)÷1.16」の数式で求めるのが一般的です。

    大型LEDビジョンの導入の流れ

    LEDビジョンの専門業者ごとに導入の手順は異なりますが、おおよその手順は次のとおりです。まずは専門業者に相談をします。LEDビジョンを設置する場合、あらかじめ屋外広告物条例などを確認する必要があります。なぜなら、学校・病院など公共施設の近くの場合、設置の許可が出ない可能性があるからです。また、地上4m以上の場所に設置する場合は工作物の申請を行わなくてはなりません。このほか、設置には建築基準法や消防法も関係してきます。素人には判断がつかないケースが多いため、専門業者に設置場所を伝えて相談するようにしましょう。

    次に、導入にどのぐらいの費用がかかるのか見積もりを出してもらいます。その際、希望するLEDビジョンのサイズとピッチを伝えましょう。サイズとピッチによって価格が変わってくるからです。そして、用途を相談しながらどの機器にするかを決定し、注文を出します。その後、LEDビジョンを設置する工事を行い、配信テストを経て導入完了です。LEDビジョンを活用して放映・運用を始めることができます。ただし、導入後、定期的に保守メンテナンスをする必要があります。

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