デジタルサイネージのコンテンツ・映像制作・運営ノウハウ  〜費用を削減するための5つの方法〜

公開日 :2021/01/04 | 最終更新日 :2023/11/24

デジタルサイネージは設置して終わりではなく、むしろ設置してからがスタートです。せっかく良い場所にとても目立つLEDビジョンを取り付けても、通りがかるたびに同じ映像しか流れていないデジタルサイネージは風景化してしまい、見てもらえなくなってしまいます。従って、計画的に映像を更新していくための運営と、そのために必要な映像制作をどうしていくかということが大変重要となります。
 とはいえ、デジタルサイネージの映像制作に大きな予算を割けないという企業が大多数ではないでしょうか。ここでは、特に費用対効果が一番求められる販売促進やプロモーション用途のデジタルサイネージにおいて、なるべく費用をおさえつつもクオリティを保ち、効果的な映像制作を行っていくための方法を解説していきます。

目次

    映像の概要を自分たちで考えて素材も用意する

    まず最初の、映像制作費用削減方法です。映像制作をおまかせで見積もり依頼をすると、制作費の見積もりは高くなりがちです。なぜなら、制作請負側はどこまでの内容か不確定な場合、バッファを取った高めの見積もりとなることが往々にしてあるからです。
    そこで、制作する内容を明確にして、使用素材などを準備してあげることで、制作にかかる工数や不確定事項を減らします。これにより、費用の削減がはかれます。
    もう少し具体的に、映像制作のフローをもとにお話します。映像制作には、一般的に以下の3つのフローがあります。

    (1)プリプロダクション

    「プリ(Pre)」とは「前の」という意味で、直訳すれば「制作前の準備」となります。企画構成の作成、ロケハン、絵コンテ作成など、映像撮影や編集前に行う準備作業となります。全体の概要やコンセプトなどを決める重要なパートになります。

    (2)プロダクション

    「プロダクション」=直訳すれば制作。この映像制作の全体フローのなかでは「撮影」がそれにあたります。(もちろん映像制作の中で撮影がない場合もございます)

    (3)ポストプロダクション

    「ポスト(Post)」は「後の」という意味で、ここでは編集作業を指します。映像をカット編集したり、エフェクトやCG合成、BGM/ナレーションなどの作業はここにあたります。

    このフローのなかで、(1)のプリプロダクションを自分たちでしっかり考えて必要な素材などを準備し、(2)を削減し、制作会社に(3)の編集作業のみに注力してもらうことで映像制作にかかる費用を大きく削減することが可能になります。

    複数点まとめて依頼することで値引きを実現

    安売りスーパーが、大量仕入れによって単価の削減を実現しているのと同じで、映像制作も1つ依頼するよりも多くまとめて発注することによって、グロスでの値引きが可能になります。例えば、直近数ヶ月の運営内容があらかじめ想定できるのであれば、毎月1点ずつスポット発注するよりも、最初の段階で複数まとめて発注すれば値引きを引き出すことも可能になります。とはいえ、当然のことながら限度もありますのであくまで単発で頼むよりは値引きが期待できるくらいに思っておいたほうが良さそうです。

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    WEBやSNSの運営と連動させる

    現代の販売促進やプロモーションは、WEBやSNSのチャンネルの重要性が増しています。従って、デジタルサイネージの運営や制作も、WEBやSNSと連動させることで総コストの削減がはかれます。
    例えば、WEBやSNS用途で作った映像を、デジタルサイネージ向けにサイズやテロップを変更して運営する。WEBの画像や文章を使って、デジタルサイネージの映像を作る、などがあります。
    弊社でも導入しているデジタルサイネージの配信・編成ソフト、「SCALA」では、WEBサイトからの情報をデジタルサイネージに組み込む機能が充実しています。WEBから自動的に連動しデジタルサイネージに表示できるようにすれば、制作コストだけでなく、運営の手間も省くことができます。

    映像制作が簡単にできるサービスを利用する

    テンプレートであらかじめイメージが出来上がっているものに、テキストや画像などを変更してカスタマイズして動画化できるサービスがたくさん出ていますので、そのようなサービスを利用されるのも手です。

    (1)RICHIKA

    WEBブラウザ上でかんたんに映像が作れてしまうサービスです。業種、用途ごとに豊富な動画フォーマットを用意。シーンごとにテキストと素材を入れるだけで動画が完成します。細かな調整はAIがサポート。月額の定額制で利用可能です。想定されているシーンがWEBやSNS向けなものが多いという声も聞かれますが、一度どんなシーンが用意されているのか問い合わせてみてはいかがでしょうか。

    https://richka.co/

    (2)ビデオブレイン

    こちらもWEBブラウザ上で簡単に映像が作れるサービスです。AIのサポートでわずか2ステップで動画制作ができるというのが売りです。こちらもSNS用途の想定が多いようで、SNSへの配信結果の分析も可能なようです。こちらも月額制ですが、無料トライアルがありますので一度試してみるのもいいかと思います。

    https://video-b.com/

    (3)TemPo

    弊社の運営するデジタルサイネージ向けの簡単映像制作サービスです。ブラウザ上ではなく、Windosパソコン上で起動します。動画の見たままに直感的にテキストを変えたり画像を変えたりできるのが特徴、非常に簡単な操作で誰でもすぐに扱えます。また月額7,000円(税別)と、他社サービスと比較して圧倒的に安価なのが大きな違いです。とにかく月額費用をおさえたい場合に検討してみてはいかがでしょうか。

    映像制作の年間契約を結ぶ

    ある程度、毎月制作するものがある場合は、年間契約の検討をおすすめします。フォーマットを決める必要はありますが、単発で制作する場合に比べて〜1/5くらいの費用削減が可能となる場合があります。
    例えば弊社の事例では、ショッピングセンター(イオンタウン四日市泊様)向けの映像制作年間契約として月額10万円にて、毎月の映像制作数10本以上、制作単価1万円以下という内容を実現している例もございます。
    スポットで都度映像を作ると費用が高くなりがち、かといって巷にあふれる映像が簡単につくれるサービスでは、意外と面倒だし内容の制限もある、そんな間のニーズを実現する内容となっています。

    まとめ

    デジタルサイネージの映像制作・運営にかかる費用を削減しつつも、効果的に運営するための方法についてお伝えしました。
    まずはご自身で出来る費用削減方法を検討されてみてはいかがでしょうか。その上でやはり面倒だし、相応のクオリティで作りたい、効果的な運営をしたいという場合は、ぜひ弊社にご相談ください。長年にわたるデジタルサイネージ向け映像制作の実績やノウハウを活かし、お客様の運営内容やご予算に合わせて最適なご提案をさせていただきます。

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    導入をご検討されている方は、ぜひ一度ご一読ください。
    <内容>

    1.画面サイズ
    2.ドットピッチ
    3.輝度(画面の明るさ)
    4.可視角度範囲
    5.映像コンテンツ(アニメーション)
    6.映像コンテンツ(訴求ポイントの整理)
    7.フォント選び(文字の視認性)
    8.画面比率
    9.「風景化」 させない (運営が重要)
    10.排熱・塩害対策
    11.メンテナンス

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