デジタルサイネージを病院で活用!活用方法やメリットを紹介

2020.04.21

広告ツールとして使われることが多いものの、デジタルサイネージの用途は可能性を広げています。たとえば、病院や薬局といった医療の現場でもデジタルサイネージが設置されるようになりました。それによって医療従事者のサポートの他、さまざまなメリットが生まれています。この記事では、デジタルサイネージを病院で活用する方法について解説します。

目次

デジタルサイネージとは

デジタルサイネージとはディスプレイによって映像やテロップを流せるツールです。大きなテレビのような見た目をしており、広告や情報伝達に使われています。主に、街頭ディスプレイとして飲食店や商業施設が利用しています。あるいは、駅構内などでの広告ツールとしても多く使われています。そのほか、公共施設やデパートでは店内のガイドを表示するディスプレイとして用いています。病院の待合室でもデジタルサイネージを設置することが多くなってきました。テレビの代わりに、患者や来訪者にコンテンツを提供しています。

病院でのデジタルサイネージ活用方法

設置場所ごとに、さまざまな用途を持っているのがデジタルサイネージの特徴です。以下、病院の待合室での利用方法を紹介します。

診察案内・病院案内

案内板としてデジタルサイネージを利用している病院は少なくありません。フロアガイドを表示し、来院客が迷わないようにしています。また、待ち時間や受付番号を表示するツールとしても広まっています。「ただいま~番まで呼び出しています」などのテロップを表示し、受付を待っている人々の混乱を防いでいます。そのほか、診察手順を説明するディスプレイとしての役割も果たしています。これらの情報をリアルタイムで流せば、患者さんは待っている間に、これから自分がするべきことを理解し、スムーズな診察へとつながります。

情報提供

各種の情報を伝達するツールとしても、デジタルサイネージは有用です。病院の概要、医師紹介を流して患者さんに安心感を抱いてもらうこともできます。また、感染症予防や検査の啓発を行い、来院客の健康をサポートできます。さらに、病気や怪我についての情報を流している病院も珍しくありません。患者さんが応急処置や症状の危険性を知っておけば、いざというときにも迅速に行動できます。流行の病気についての注意点など、重要事項についても患者さんとのスムーズな情報共有を実現します。

広報・お知らせ

たとえば、食事指導や成人病対策など病院内でのセミナーを開催する際の掲示板にできます。健康グッズや書籍など、病院内で販売している商品の告知も行えるでしょう。これらの宣伝を、口頭やプリントで患者さん全員に伝えるのはたいへんな手間です。しかし、デジタルサイネージであれば配信コンテンツを更新するだけで、手軽な広報活動として利用できます。

空間演出

体調の悪い患者さんたちに向けて、待合室のストレスを減らすことは非常に大切です。デジタルサイネージで美しい風景などを流せば、患者さんはリラックスして診察までの時間を過ごせます。こうした空間演出で患者さんの心を穏やかにすると、精神的なストレスが抑制され病状の緩和にもつながることが期待できます。

病院でデジタルサイネージを使うメリット

実際に病院でデジタルサイネージを使えば、医療従事者にも患者さんにもメリットが生まれます。この段落では、メリットを詳しく説明していきます。

診察終了までスムーズ

患者さんの手違いを防止するためにデジタルサイネージは役立ちます。目指すフロアや待ち時間の目安、受付番号などを常に表示することができるため、患者さんが間違った場所に向かってしまうトラブルを減らせます。また、呼び出しがなされているのに待合室から離れてしまうなどの失敗も起こりにくくなるでしょう。さらに、重要な情報がサイネージに映っているので、スタッフに直接聞くことも減っていきます。患者さんが受付を終え、診察から会計にいたるまでの時間を短縮するためにサイネージは大きく貢献します。

患者さんの不安・ストレスの緩和

病院を訪れた時点で、患者さんは少なからず不安を抱えています。それにもかかわらず、待合室が重い雰囲気だと余計にストレスを感じてしまうでしょう。そこで、デジタルサイネージで楽しい情報を配信したり、クイズや占いを流したりすれば患者さんに安らぎを与えられます。美しい風景の映像もリラクゼーション効果を与えられるでしょう。これらのコンテンツは待ち時間の退屈しのぎにもなります。さらに、待ち時間を常に表示しておけば、その場に拘束されてしまう患者さんのストレスを抑えられます。

患者さんの相談・検査申込みなどが増える

デジタルサイネージで検査の重要性を訴えかけることで、患者さんの啓蒙になります。そして、「さきほど見た検査について詳しく聞きたい」といった問い合わせが増え、実際に相談や申し込みへとつなげられます。そのほか、有益な情報を配信し続けることで患者さんから信用してもらいやすくなることもメリットです。「この病院は頼れそうだ」との印象を抱かれるため、今後、些細な不調であっても、リピーターとして来院してもらいやすくなるでしょう。

ポスター掲示よりデジタルサイネージを選ぶ理由

啓発や広報を強化するのであれば、ポスターやプリントを制作する病院も多いでしょう。ただし、これらの紙媒体は数が増えると掲示板を占領してしまいます。しかも、古いポスターを貼り替え忘れるなどして、情報が錯綜しかねません。それらに対し、デジタルサイネージは少ない手間でリアルタイムの情報を効率的に更新することが可能です。また、待合室では手持ち無沙汰の患者さんが多いので、映像コンテンツを流せば視聴してもらいやすいのも魅力です。

待合室に置くツールとして、テレビを選ぶ病院もあるでしょう。ただ、病院のテレビは音量を絞らなければならず、それでも内容を理解できる番組を選ぶのはスタッフ側の手間になります。デジタルサイネージは患者さんを想定したコンテンツだけを流せるツールなので、内容を考える労力を省けます。

病院で使うデジタルサイネージの選び方

デジタルサイネージを病院に設置する際、注意するべきポイントがいくつかあります。ここでは、それらを解説していきます。

誰でも使える仕組みであること

設定が難しくて、機械に強い人でなければ扱えないサイネージも販売されています。こうした製品を導入してしまうと、一部の担当者に運用を任せきりになりがちです。そして、彼らが退職した後では引き継げる人材がいなくなり、持て余してしまう恐れがあるのです。デジタルサイネージを選ぶときは、運用が手軽なものに絞り込みましょう。誰でもコンテンツ作成や切り替えができるツールにするか、運用までサポートしてくれるメーカーの製品にするのがコツです。

アフターサポートが充実していること

デジタルサイネージは公共の場に置くので、どのような理由で故障や不具合が発生するか予想できません。もしもトラブルが発生したとき、メーカーを頼れないようでは運用を停止せざるをえません。アフターサポートがしっかりしている会社からリリースされている製品を選びましょう。さらに、保証期間や内容、メンテナンスの仕組みについても確認することが大切です。

病院で配信するコンテンツの注意

デジタルサイネージの映像コンテンツを作るとき、病院ならではの注意点があります。内容が医療広告ガイドラインや薬機法に違反していないかという点を、慎重に見直さなくてはなりません。もしも違反が発覚すれば、大問題になることもあるポイントです。「院内で流すだけだからそれほど深刻に考えなくてもいい」と思っていると、予想外の方面から指摘されるリスクが出てきます。院内で販売している商品をアピールする場合は特に注意が必要です。ルールは必ず厳守して、健全なコンテンツを完成させましょう。