デジタルサイネージを工事現場や建設現場に導入するメリットと導入方法!

2019.11.04

工事現場にもIT化の波が押し寄せています。デジタル機器を用い、より安全で効率的な作業を行うための工夫が施されるようになってきました。デジタルサイネージは、その代表的な例だといえるでしょう。この記事では、デジタルサイネージが工事現場にもたらした可能性、発生するメリット、具体的な導入方法などを解説します。

目次

デジタルサイネージとは

ディスプレイなどの機器を用いて、画像や動画を配信するツールを指す言葉です。大型なものになると、建物の外壁に設置されていることもあります。都市部の巨大ディスプレイなどをイメージすると分かりやすいでしょう。デジタルサイネージは基本的に広告メディアとして用いられます。ただし、従来の電子看板とは違って、インターネットを介しリアルタイムのニュースを発信することもできるようになりました。また、運用する場所の幅も広がっています。工事現場で利用されるデジタルサイネージも増えつつあります。

デジタルサイネージの工事現場導入でできること

工事現場にデジタルサイネージが使われているのは、業務にいろいろな良い効果をもたらせるからです。ここでは、導入によって具体的に何ができるのかを紹介します。

マルチデバイスで全体へ情報共有

大型ディスプレイで情報を配信するだけでなく、スマホやタブレットと連動できるデジタルサイネージもリリースされています。こうした製品は、朝礼時の看板として重用されています。まず、天気予報や連絡事項をデジタルサイネージに表示させます。デジタルサイネージの情報は最新なので、正確な天気予報を作業員に伝えられます。ここで、大型のサイネージを使えば数百人規模の現場でも全員に配信内容を示せます。ただ、後列が見にくい場合や作業の合間などには手持ちのタブレットとサイネージを同期させるのです。そうすれば、どこに立っていてもサイネージの情報を閲覧できます。

情報のリアルタイム更新

すぐに情報を変更したい際にもデジタルサイネージは活躍します。たとえば、工事現場では図面や事前情報に修正が入ることも少なくありません。ただ、紙の図面をベースにして作業を進めていると、変更があるたびに印刷し直す必要が出てきます。しかも、その紙を作業員に毎回配るとすればたいへんな手間です。一方、デジタルサイネージなら配信内容に修正を加えるだけで、作業員それぞれの手持ち情報もアップデートされていきます。サイネージで変更点を確認するだけでなく、自分の端末によって緊急連絡も閲覧でき、情報の把握漏れを防げます。

近隣住民に分かりやすく説明

工事現場で起こりやすい近隣住民とのトラブル防止に、デジタルサイネージは役立ちます。工事現場内だけでなく、外に向けて発信を行えば近隣住民にも重要な情報を伝達できます。今の時代では、工事現場から近隣住民に対し、作業内容を正確に説明することを求められるようになりました。また、騒音や振動の程度についてもしっかり伝えなくてはなりません。工事によって交通状況に影響が出てしまうこともあり、作業員は対応に追われがちです。そうした場合にデジタルサイネージがあれば、必要な説明を常に配信できます。視覚的で分かりやすいので、近隣住民の誤解を招きにくくなるのもメリットです。

デジタルサイネージ導入のメリット

工事現場でデジタルサイネージが使われるようになったのは、数々のメリットがあるからです。ここからは、そうしたメリットについて詳しく説明していきます。

事故防止

「情報共有」は安全対策においてとても大切です。作業員が工事の流れ、危険度を共有しておかなければ、些細な判断ミスで事故が起きかねません。しかし、工事現場の情報は絶えず更新されていきます。日本語がまだ完全に操れない外国人実習生、仕事に慣れていない若手などは現場のスピードに追い付けないことも珍しくありません。そこで、デジタルサイネージにより視覚情報を配信し続け、注意を喚起することが効果的なのです。また、夏場の作業や高温になりがちな作業の工事現場では熱中症対策も必須です。デジタルサイネージでは、そうした情報を頻繁に発信することにより、作業員の健康に対する意識を高めることもできます。

業務効率化

情報伝達に関する部分で、工事現場の人手が割かれることは少なくありません。デジタルサイネージがあれば、人が常に情報伝達を担当しなくても情報を拡散できます。近隣住民に対する情報伝達なども自動的にできるので、目の前の作業に集中しやすくなります。また、情報不足による連係ミス、手違い、作業の重複などを削減できるのもサイネージの強みです。その結果、業務が効率化され、スケジュール通りに進められる可能性が高まります。こうした労働環境が整えば、将来的に労働力が減っても少人数で現場を稼働させることができます。そのほか、工事現場で重要な業務に人員を集中させるなどの采配も実現します。

コスト削減

まず、デジタルサイネージがあれば伝達事項を紙で印刷する必然性が減ります。図面や天候状況はサイネージで配信すればいいため、何度もプリントを刷って配布する必要がなくなります。すなわち、印刷にかかっていた時間とコスト、人手を解消できるのです。また、ペーパーレス化によって業務を整理したい場合にも役立ちます。もちろん、デジタルサイネージそのものにも費用はかかります。ただ、導入によって削減されるコストを考えた場合、長期的に収支がプラスになることも多いのです。

現場コミュニケーション活性化

デジタルサイネージの配信内容は自由度が高いのも魅力です。そのため、設置場所に合ったコンテンツを作成して流せば、工事現場の情報共有につながります。また、作業員紹介、社内表彰などのデータを伝える使い方もあります。こうして作業員同士に共通する話題が増えていけば、コミュニケーションの活性化へと導けるのです。現場でスムーズな連携を図るため、作業員同士の結びつきは肝心だといえるでしょう。さらに、重要な情報の合間で占いやニュースを流すことも可能です。こうした息抜きの時間を設ければ、工事現場の気分転換をサポートできます。

近隣住民の理解とイメージアップ

前述でも、近隣住民に対する工事現場の説明責任を解説してきました。説明内容は具体的であればあるほど、反感を抱かれにくくなっていきます。たとえば、建物の完成図を配信して、完成前に近隣住民にイメージをしてもらうのはひとつの方法です。また、外部向けに工事の意義を伝えるようなコンテンツも作成してみましょう。情報が足りていないと、近隣住民は工事の目的を理解できずにクレームを投げかけてくる可能性があります。しかし、情報が十分に提示されていれば納得してくれる人も少なくありません。むしろ、工事現場のイメージアップにつなげられる場合もあるのです。

デジタルサイネージの導入方法

本格的にデジタルサイネージの導入を目指すなら、ハードウェアとソフトウェアの両方を用意する必要があります。ハードウェアとは、コンテンツを流すために必要なツールです。ディスプレイはもちろん、スピーカーや内部空調、防護アイテムなどもハードに含まれます。そして、ソフトウェアは配信に関する操作を行う部分です。コンテンツを作成し、インターネット経由でハードウェアから映像を流すために必要な仕組みとなっています。

理想的なのはハードウェアとソフトウェアを同じ専門業者に依頼して、一貫したサポートを受けながら導入することです。まずは気になる専門業者に連絡して、現地調査などを行ってもらったうえで見積りを取りましょう。その内容に納得できれば、発注して設置となります。