デジタルサイネージとは?メリットや利用シーン・今後の展開を解説

2019.03.23

情報を発信するためのメディアとして、「デジタルサイネージ」は高い注目を集めています。広告や看板などの導入を検討している場合、デジタルサイネージに興味を持っている人もいるでしょう。ただ、デジタルサイネージの内容について詳しく知らないという人も少なくありません。そこで、この記事では広告や看板として広く利用されているデジタルサイネージの概要やメリット、留意点について説明します。

目次

デジタルサイネージとは?

そもそもデジタルサイネージとはどのようなものなのか、詳しく見ていきましょう。

様々な場所で利用されている電子看板

デジタルサイネージは、屋内外や公共空間などで、電子的な表示機器を通じて配信されるメディアの総称です。通称「電子看板」や「デジタル看板」などと呼ばれています。活用されるシーンは幅広く、自動販売機などでも利用されています。

市場が拡大している注目のメディア

デジタルサイネージはその利便性の高さから、非常に高い注目を集めているメディアです。富士キメラ総研の「デジタルサイネージ市場総調査2019」によると、市場規模は右肩上がりになっています。なぜここまでデジタルサイネージの普及が進んだのかというと、その理由には「ディスプレイの価格が安くなった」ことが大きく関係しています。また、ネットワーク技術の進化によって、導入や利用がよりスムーズになったことも大きな理由といえるでしょう。こうした背景によって導入のハードルがぐんと低くなったのです。その結果として、多くの企業や団体が導入を始め、高い注目を集めるメディアに成長しました。

デジタルサイネージの利用シーン

普及が進むデジタルサイネージ。具体的に、どのような場面で活用されているのでしょうか。デジタルサイネージの主な利用シーンについて見ていきましょう。

広告

デジタルサイネージの主な活用シーンには、まず「広告」が挙げられます。屋外や駅構内などでデジタルサイネージを導入し、広告を掲示するケースが多くなっています。デジタルサイネージは人通りが多い場所にも設置できます。このような場所は、ほかの広告媒体も多く競合が激しい傾向にありますが、このようなシーンでもデジタルサイネージは「消費者の目を引きやすい」ため、人気が高まっています。他の広告に打ち勝ち、見る人の興味を引きたいと考える企業にも向いているでしょう。
デジタルサイネージのなかには、技術の進化により人の年齢や性別などを判別できるものも登場しています。こうした判別を行うことによって、「その人のニーズに合わせた広告を表示できる」というメリットがあります。ディスプレイの前に立った人に合う広告を出すことで、より効果的に興味を引くことができるのです。

店頭看板・電子POP

デパートの店舗案内や公共施設でのお知らせ・案内などの配信にも、デジタルサイネージが活躍しています。デジタルサイネージで当日のイベントスケジュールや最新のお知らせなどを表示することで、来訪者に向けてスムーズに情報伝達ができるのです。また、大きな会社での情報共有としても大いに活躍します。社内で共有したい情報を速やかに伝達できることが魅力です。紙などに印刷して配らなくても、すぐに情報を共有できます。デジタルサイネージは多言語案内にも対応しやすく、災害発生時の避難誘導や情報発信にも役立つでしょう。

お知らせ・総合案内

デジタルサイネージは「店頭看板」や「電子POP」としても多く活用されています。具体的には、店頭や店内にデジタルサイネージを設置し、店舗情報・メニュー・セール情報などを配信するケースが多い傾向となっています。写真や動画で宣伝を行うことで、伝わりやすく人目を引きやすい広告を実現できます。また、店内でPOPの代用として利用できる小型のデジタルサイネージも登場しています。通常の店頭看板と比較するとデジタルサイネージは動きがあり、そのぶん人の目を引きやすいことが特徴です。店内で買い物をしている人の注目を集めやすく、個別の商品に対する購買意欲を刺激できます。

アート

デジタルサイネージは情報を伝えるだけではなく、「空間アート」や「装飾」にも利用できます。鮮明な画像や動画などを流すことができるため、アート性の高い空間を演出できるのです。アート性の高いコンテンツを作ることで、企業・団体のイメージや話題性のアップにつなげられます。また、社内や店舗内に導入し、リラックス効果を高めるという活用法もあります。

デジタルサイネージのメリット

デジタルサイネージを導入した場合、どのようなメリットを得られるのでしょうか。主なメリットについて見ていきましょう。

目を引きやすい

デジタルサイネージの大きなメリットといえるのが、「人の注意を引きやすい」ことです。動画や音による広告で、人の目を引きやすいという特徴があります。また、デジタルサイネージはディスプレイを使うため発色が良く、美しい見た目を実現できます。そのため、人がディスプレイを目にしたときに、好印象を与えやすいのです。ポスターなどの静止状態の広告に比べて、デジタルサイネージは「動く広告」であるため、表現の幅がぐんと広がります。商品によっては、より魅力が伝わりやすくなることが期待できるでしょう。

時間帯や「今届けたい情報」に合わせて変更ができる

デジタルサイネージは「時間帯やそのときに届けたい情報に合わせて内容を変えられる」ことが特徴です。たとえば、店頭看板にデジタルサイネージを活用した場合、時間に合わせてランチメニューやディナーメニューなどの情報を表示できます。そのときに必要な情報を、簡単に変更して伝えられることが魅力です。時間帯だけではなく、晴れや雨などの天候に合わせた内容の配信も行えます。最新情報や緊急のお知らせの配信もすぐに対応できることが大きなメリットといえるでしょう。

手間とスペースの節約になる

デジタルサイネージを導入すると、広告などを表示するための「手間とスペースを効果的に節約」できます。例として、店舗などで時間帯によるメニューの貼り分けを行っているとします。このような作業は通常の看板でも行うことが可能です。しかし、そのような方法ではメニューを時間ごとに撤去したり、差し替えたりする手間がどうしてもかかってしまいます。また、複数のメニューを使う場合はそのぶん置き場所が必要になり、スペースを圧迫することが難点です。その点、デジタルサイネージであれば、設置と撤去がスムーズに行えます。紙媒体と異なり、ディスプレイでは何種類でも情報を表示できるため、広告の置き場所に困ることもありません。

デジタルサイネージの種類

デジタルサイネージにはいくつかの種類があります。種類ごとの特徴について確認していきましょう。

スタンドアローン型(オフライン型)

スタンドアローン型は「オフライン型」とも呼ばれるもので、あらかじめコンテンツを入れて再生するタイプを指します。USBメモリーなどにコンテンツを書き込み、あとは差し込んで使うだけなので、作成や利用も簡単です。シンプルで使い勝手が良く、デジタルサイネージの扱いに不慣れな人でも安心して利用できます。また、導入コストが安いことや、セキュリティリスクが低いことなどが特徴です。スタンドアローン型はオフラインで使用するため、情報漏えいなどのセキュリティリスクが気になる人にもおすすめです。

ネットワーク配信型(オンライン型)

ネットワーク配信型は「オンライン型」とも呼ばれるもので、インターネットを利用して配信するタイプを指します。複数台の遠隔操作が可能なので、いくつかの店舗でデジタルサイネージを導入したい場合にも向いているでしょう。また、ネットワーク配信型はインターネットを活用することで、リアルタイムなコンテンツ差し替えが簡単に行えます。表示する時間や場所にあわせて、コンテンツを差し替えられます。臨機応変な情報表示を行いたいという場合にもおすすめです。

デジタルサイネージ導入の留意点

さまざまなメリットがあるデジタルサイネージですが、利用にあたりいくつかの留意点があります。まずは、「初期費用がかかる」ことです。デジタルサイネージを活用するには、映像表示装置を導入する必要があります。そのため、初期費用がかかってしまうのです。また、メンテンナンスなどの「ランニングコストがかかる」点にも注意しましょう。あらかじめコストを把握したうえで、利用を検討することが求められます。
さらに、場所によっては「設置工事が必要」なケースもあります。前もって設置工事が必要かどうか、確認しておくと安心です。また、デジタルサイネージを導入したからといって、必ずしも自動的に集客できるわけではありません。集客にはコンテンツ内容の工夫や、改善の努力が必要になることを念頭に置いておきましょう。

デジタルサイネージで効率的に情報発信を

デジタルサイネージは動く広告・情報媒体として、注目を効果的に集められることがメリットです。デジタルサイネージを導入することによって、効率的に企業や団体の魅力を伝えられるでしょう。最初は導入の手間がかかりますが、設置さえすれば楽にコンテンツ配信を行えます。効率的に集客、情報発信を行うためにも、利用を検討してみてはいかがでしょうか。