LEDビジョンと液晶モニターの違いとは?正しく選ぶ7つのポイント

公開日 :2018/09/15 | 最終更新日 :2024/01/12

弊社では、デジタルサイネージ・LEDビジョンを長年取り扱う中で、「LEDビジョンか液晶モニター(LCD)は、どちらを選ぶべきでしょうか?」という問い合わせをお客様からよくいただきます。
本記事では、LEDビジョンと液晶モニター(LCD)の違いをご紹介した上で、どういったケースの場合にどちらを選ぶのが最適かをご紹介致します。

目次

    LEDビジョンと液晶モニター(LCD)の違い

    1. 輝度(明るさ)

    画面の明るさの指標としてcd(カンデラ)が使われます。屋内用LEDビジョンのcd数が1,200cd~5,500cdに対し、液晶モニター(LCD)は600cd程度となり、屋内でも外光が当たる場所、ショーウィンドウやガラスの内側などにおいては、LEDビジョンの方が明るく、視認性が高くなります。

    液晶モニターを連結したデジタルメニューボード(沖縄アリーナフードエリア)
    ガラスの内側に設置した透過型LEDビジョン(東北工業大学)

    2. 耐久性

    LEDビジョンと液晶モニター(LCD)では、明るく光り続けられる時間(耐久性)に大きく差があります。LEDビジョンは、50000時間点灯すると、明るさが半減するとされており、1日16時間点灯してもおよそ8.5年は明るさが持続する計算となります。明るさが半減した場合は、見づらくなるため、弊社では交換を推奨しております。対して液晶モニター(LCD)は30000時間が寿命とされており、1日16時間点灯すると、5年程度で寿命がやってくる計算となります。

    3. 画面サイズとベゼル(つなぎ目)

    LEDビジョンの場合、1枚1枚パネルを構成して画面を構築するため、最大サイズに制約がございません。液晶モニター(LCD)の場合、メーカーが販売している最大サイズの多くが120インチ程度にとどまります。それ以上の画面を構成する場合は、複数のモニターをマルチ画面で構成するため、画面にベゼル(繋ぎ目)が現れます。文字がベゼルをまたぐと見えずらかったり、ベゼルによって発生するデメリットがあるため、ベゼルを気にせず画面を構成したい場合は、LEDビジョンを選択しましょう。

    4. 価格(導入コスト)

    LEDビジョンと液晶モニター(LCD)は、サイズによって価格が大きく異なります。また、小さい画面の場合は液晶モニター(LCD)の方が価格メリットが大きく、逆に画面が大きい画面の場合はLEDビジョンの方が安くなる場合がございます。弊社がお客様にお伝えしている分岐点としては、120インチ以上の画面を希望される場合は、LEDビジョンをおすすめし、120インチ以下であれば液晶モニター(LCD)をおすすめしています。
    ※設置環境環境によっても異なります。

    5. メンテナンス性

    LEDビジョンは、画面構成部分でもご紹介したように、画面は1枚1枚のパネルで構成されており、部分的な交換ができるためメンテナンス性に優れています。

    6. 曲面設置

    LEDビジョンには、曲面設置に適した曲がるLEDパネルも存在します。設置する建造物が曲面であったり、円柱の場合でも、設置面に沿って問題なく設置することが可能です。
    明るさや大画面で存在感を出すだけではなく、形状でも目を引く空間演出ではLEDビジョンの方が適しているといえます。

    曲面のトンネルのような空間演出
    S字にうねる映像表現

    7. 視認距離

    高精細LEDビジョンであれば視認距離が近くても問題ない

    部屋で見ているテレビ画面や、パソコンのモニターでは、液晶モニター(LCD)が最も普及しています。視認距離が比較的近く、それほど大きくない画面においては、輝度が低く価格も安い液晶モニター(LCD)の方が適しています。ただ近年、LEDビジョンの性能向上によって登場した高精細モデル(ドットピッチ1.58mm)は、視認距離が近くても液晶モニター(LCD)やプロジェクターと同等の映像表現が可能になり、これまで液晶モニター(LCD)が設置されていた場所が、LEDビジョンに張り替えられるケースなども増えてきております。

    成長期に入った!?ナローピッチ(高精細)LEDビジョン
    https://3.114.208.114/digipro-2/tag7/336/

    まとめ 選ぶポイント

    • 屋外、屋内(外光や直射日光があたる場所)では、画面が明るいLEDビジョンが適しています。屋内で比較的視認距離が近く、画面が小さい場合は、液晶モニター(LCD)が適していいます。
    • 120インチ以上の画面サイズを検討している場合は、屋内外問わずLEDビジョンを推奨致します。
    • 長時間の放映、長い時間利用を希望される場合は、耐久性の長いLEDビジョンを推奨致します。

    デジタルサイネージでは設置環境や目的に応じて適切な機器の選択が求められます。今回ご紹介したLEDビジョンと液晶モニター(LCD)の違いも、その要素の1つです。

    デジタルサイネージの導入をご検討されており、機器の選択に困っておりましたら、ぜひ1度、アビックスまでお気軽にご相談ください。

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    <内容>

    1.画面サイズ
    2.ドットピッチ
    3.輝度(画面の明るさ)
    4.可視角度範囲
    5.映像コンテンツ(アニメーション)
    6.映像コンテンツ(訴求ポイントの整理)
    7.フォント選び(文字の視認性)
    8.画面比率
    9.「風景化」 させない (運営が重要)
    10.排熱・塩害対策
    11.メンテナンス

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